今だからこそできること

今年も猛暑の夏が過ぎ、だいぶ秋の空気が感じられるようになってきました。

秋は演武大会の季節です。今年も、鹿島神宮、熱田神宮、明治神宮における奉納演武大会が予定されていましたが、新型コロナウィルス感染防止の観点から、残念ながらいずれも中止となりました。来年2月7日には、恒例の日本古武道演武大会が改修なった日本武道館で開催予定であり、これは何とか実現を期待したいところです。

これで、今年予定されていた主要行事は、ほぼすべて延期または中止になったことになります。ただ、例年であれば海外セミナー、勝浦合宿、各演武大会等で忙しくなる時期の予定が空いたことで、今年は腰を据えて様々なことに取り組むことができました。

世田谷支部では、緊急事態宣言解除後の6月から一度も休まず稽古を行い、この間に道場生も増えて道場運営も軌道に乗り、道場生たちとともに受身、足捌き、形を含めてしっかり基礎固めを行うことができました。今年入門した人たちがいずれこの道場や大東流を盛り立てていってくれることでしょう。

そして、大東流合気柔術本部では、8月の本部新体制発足に伴い副本部長に就任し、近藤昌之新本部長の下、ウィズ・コロナにおける新しい施策を企画・準備し、その一環として9月からは全世界をつなぐ定期的なオンライン稽古を開始することができました。

ウィズ・コロナにおける活動は、全てが新しい挑戦であり、試行錯誤の連続です。そして、この挑戦こそが成長に繋がると信じています。十分熟考を重ね、しかし怯まず止まらず、将来展望を描きながら挑戦してまいります。

「今」は未来への新しい一歩を踏み出す絶好のときです。

大東流合気柔術副本部長・世田谷支部長
臼山秀遠