門を叩く

世田谷支部も次第に門下生が増え、最近は道場が手狭に感じられるようになってきました。

道場を開いて初めて分かることは多いのですが、その一つが、自ら門を叩く人たちが持つ「熱」です。

初めて武道の道場に足を踏み入れるのは、それなりに緊張感を伴うものです。ましてや世田谷支部は創設以来の多くの時間がコロナ禍中にありますので、門を叩くには平時よりも高いハードルを越える必要があるでしょう。

それを乗り越えてやってくる人たちには、何かしら特別な動機と決断があります。そして入門した以上は、そこに自分にとって意味のある何かを求め、探し出そうとします。

そういう人たちには自ずと発する「熱」があります。そういう熱と熱の共鳴が、道場に活気をもたらします。私もその熱に呼応するように、自分の中にある熱を総動員しながら指導に当たります。

何ごとにおいても「自らの意思で一歩踏み出す」ことは、それだけで強さを秘めているということでしょう。門下生たちがそれを教えてくれました。

世田谷支部には、世代、性別、国籍を超えて、そういう門下生が集い、道場として少しずつ、しかし着実に成長しています。

大東流合気柔術副本部長・世田谷支部長
臼山 秀遠

一歩踏み出す(実際の世田谷支部の門ではありません)